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第2号 (1995年 1月29日) | ||
謹賀新年 1万人の力で「爆音のない街」の実現を |
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横田基地公害対策弁護団準備会 弁護士 吉田 栄士 | ||
今年の正月は、たいへん穏やかな天気でした。この一年忙しい一年となると思いますが、来年のお正月も穏やかに迎えたいものです。 さて、今年は、新しい横田基地訴訟の年です。新たな気持ちで、裁判を、そして運動をはじめ、爆音被害のない町を作るため、もうひと頑張りしましょう。 |
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1万人訴訟弁護団の結成 | ||
弁護団は昨年の12月7日、旧横田基地公害弁護団を中心に、横田基地公害対策弁護団準備会を結成しました。旧弁護団の主だった弁護士はほとんど参加しております。 全団長の森川金寿先生も参加されております。今回の裁判は被害地域全体で1万人という数多くの住民が起こすものです。その規模に応じ、多くの弁護士が必要となります。今までの弁護士の数では十分ではありません。 現在、埼玉を含めた被害地域をカバーできる弁護士を募る準備をしております。 |
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訴訟18年の成果にたって | ||
私たちが前の裁判で獲得した成果は、決して少ないものではありません。何よりも、米軍飛行そのものを、最高裁判所によって、「違法」であると判断させました。違法な飛行によって被った被害について、損害賠償を得る事ができました。 日米合同委員会の合意を改訂させ、横田基地では夜十時から朝六時までの間、米軍機の飛行および地上における活動は、原則として行わないという取り決めを勝ち取りました。 第三次訴訟の東京高裁では、裁判長を原告の側に立たせ、住民の立場を重視した和解案を提示させました。周辺の自治体やマスコミの理解を得ることに成功しました。 その他、防音工事など周辺対策も広げることができました。駅周辺の環境も整備されました。挙げれば限りがないほどです。 |
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なぜ1万人訴訟か | ||
これらの成果を踏まえて、なぜいま1万人という数の多い、困難な裁判に踏み切るのでしょうか。いうまでもなく、爆音被害をなくすためです。スローガンだった「静かな夜を返してほしい」というささやかな要求を、真に実現するためです。 今までの規模ではできなかった要求実現を圧倒的な数と理論構成、そして運動で勝ち取るためです。前の裁判ではささやかな要求は聞き入れてもらえませんでした。前回、賠償を受けた方々もそれだけでは満足できなかったはずです。多くの原告だったかたに声をかけてください。そして、前回参加できなかった住民の方々に声をかけてください。そのことが1万人訴訟の第一歩です。 |
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大訴訟団結成へ | ||
この新しい裁判に参加する一人一人の方々が、それぞれ工夫をこらして仲間の輪を広げていってください。やれるところからやっていきましょう。「今後もみんなで協議して新たな裁判を考えていきましょう」という訴訟団の取り決めを無視した前訴訟団長の福本さんの裁判の動きに惑わされないで下さい。この新しい一万人訴訟については、今後とも着実に準備をかさね、宣伝していきます。地道な行動で大きなうねりをつくり1万人という大訴訟団を実現させましょう。 この一年あらためて宜しくお願いします。 |
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説明会日程きまる | ||
準備会では、各自治体、自治会への要請をすすめ地域説明会を順次開催します。 また、労働組合、民主団体の協力も得ながら、被害地域居住の構成員への訴訟参加への働きかけを自治会への要請と平行してすすめていきます。 当面以下の地域で説明会を予定しています。
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