|
||
第5号 (1995年12月20日) | ||
|
||
原告住民をさらに増やして新原告団結成総会の成功を | ||
「横田基地の爆音被害はもうガマンできない、許せない」「国が被害を放置しほおかぶりすることに黙っていられない」 こうした多くの被害住民が結集して、いよいよ来年2月11日に「新横田基地公害訴訟団結成総会」を開催します。 今度の訴訟は、被害住民がかってなく大勢であることと、アメリカ政府を直接被告とすることでマスコミや各方面から注目を集めています。 現在加入した住民は、約1500人ですが、国や米軍に「一部の住民ではないか」と言わせないためにも、さらに原告住民を増やして、3000人以上を結集させて結成総会を成功させましょう。 そのために、新訴訟団に加入さえた皆さんが、隣近所や知人に声をかけ、誘い合って、より大きな訴訟団をつくりましょう。 福生市民会館小ホールは、250人が入る会場です。 今から各地で取り組んで必ず会場を参加者でいっぱいにしましょう。 |
||
八王子・福生で訴訟団準備会を結成 | ||
[八王子] 11月25日(土)約60名の参加で、八王子訴訟団準備会結成総会が、石川町に市石川事務所で開催されました。 始めにビデオ「静かな夜を返せ」を上映、宇津木台団地自治会長良岡さんの司会で開会。主催者を代表して、永田茂さん(前久保山町一丁目自治会長)が挨拶、結成までの経過を、丸山町小板橋さんが行いました。 昭島、福生、基地北部の住民から連帯と取組みの挨拶に続いて八王子各地住民より、発言がありました。 長沼町の教員小木さんは、「住まいも学校も被害を受けている。静かで平和な生活を目指して頑張りましょう」久保山町一丁目自治会長の鈴木さんは、「被害を被っている当事者の住民が立ち上がることこそ何よりも強いものだ。」久保山町二丁目自治会元会長の城山さんは、「町会長を一生懸命やっていたが、飛行機の騒音だけはどうしたらいいかわからなくて困っていた。八王子市もなかなか取り上げてくれない。とにかく覚悟してやっていこう。」との発言がありました。 「新しい訴訟の展望について」吉田栄士弁護士の話の後、住民へのアピールを採択し、会の世話人、事務局メンバーを選出し、結成そして提訴に向けて八王子でも大勢の被害住民を集めることを確認、終了しました。 [福生] 11月12日(土)35人住民が参加して福生訴訟団準備会の結成総会が開催されました。 ビデオ上映後、福東町会の矢口さんの司会で開会。主催者を代表して高木さんが「被害を受けている回りの人に一人でも多く声をかけて、原告になってもらうことが国に誠意をもって被害が軽減させることになる」と挨拶、地元の仲村清信市議が、「私も原告になったが、被害をなくすために皆さんが力を合わせてやっていきましょう」とあいさつ。「たたかいの成果の確認と、新しい訴訟の展望」について、榎本信行弁護士から話があり、永井さんがアピールを提案、新世話人とともにみんなの拍手で確認し総会を終わりました。 |
||
「騒音抑制の運動にイデオロギーはない」 | ||
八王子では被害が深刻な地域を中心に町会が、新訴訟準備会に協力するかたちでの原告集めが進んでいます。 11月25日に開催された、八王子訴訟団結成総会で、八王子訴訟団世話人(前久保山町一丁目町会会長)の永田茂さんの挨拶の一部を紹介します。 |
||
|
||
住民の福利願うボランティア活動は、町会の理念にも合致 | ||
前八王子久保山町一丁目会長・八王子訴訟団世話人 永田 茂 | ||
私は、八王子の宇津木台の久保山町一丁目に住んでいます。 5年前、練馬の大泉からこの地に移り住みました。「久保山町一丁目町会」の会長を三期勤めさせていただきましたが、この春、若くてやる気いっぱいの新会長にバトンタッチしました。 航空機騒音にびっくり 私は、この地へまいりまして、頭上を飛び交う航空機騒音の激しさに驚きました。宇津木台一帯は、多摩川渕から急斜面を登った丘の上という地理的条件と基地に近いという距離的事情から、騒音が特に厳しいのです。「航空機と自動車の騒音問題」は町会発足時からの懸案でした。 爆音を考える会に協力 爆音被害に対する手立てを模索してきたこともあり、昨年の5月、まだ、会長当時、「横田基地の爆音被害を考える会」の世話人の方からお誘いを受け、数回のお付き合いの後、町会としても地元会員の福利につながると判断し、協力することになりました。 何度陳情しても成果なし 町会としては、これまでに、「八王子市長」、防衛施設庁横田防衛施設事務所長」、「米軍横田基地司令官」あて、口頭または文書で苦情やら陳情を行ってきましたが、何ら具体的な成果はなく、虚しさばかりが残りました。 誠意ある対応のため裁判で損害賠償を 「考える会」では、過去の成果もふまえ、「騒音抑制運動」を実りあるものにするための方策が検討されていましたが不本意ながら、裁判によって国に損害賠償という痛みを与えなければ、真剣に取り上げてもらえないだろうことも理解されました。 このような「航空機騒音公害の抑制運動」は、「イデオロギー」や「政治」とは直接かかわりない「被害地域の住民の福利や安らかな環境を願う純粋なボランティア活動」であると考えられますので、町会や自治会などの理念とも一致すると信じております。 当面、飛行頻度を抑えてもらうこと、夜間の飛行は絶対に行わないこと特に小型艦載機などの発着訓練を、住宅地の上空で行うことは論外であることを力説し要求したいと思っています。 被害住民のかたがたが幅広く、一丸となってこの運動を展開されるよう切に願ってやみません。 |
||
対米訴訟について | ||
新横田基地公害訴訟弁護団 榎本 信行 | ||
今までの訴訟で最高裁は、私たちの要求である米軍機の夜間飛行の禁止・差止めについては、国を相手に裁判を起こすのは「お門違い」だといって却下(門前払い)しました。 ということは、「アメリカ相手に訴訟を起こすことが筋だ」という事です。 米軍を日本に駐留させている日本政府の責任を棚上げにし、「ワシントンの裁判所に行って裁判をしろ」と言っているのです。 私たちは、日本政府の責任は、これからも追及してゆく方針です。 それと共に被害が続いている横田基地のある場所の裁判所(八王子)にアメリカ相手に裁判を起こそうと言うのです。 「日本の最高裁が米軍機による被害を認めているのだから、アメリカの方から日本の裁判所に出向いて裁判を受けるのが筋だ」というのが私たちの言い分です。 昔は、自分の国の裁判所で、外国を相手に裁判を起こすことはできないという考えが当然でしたが、国際化時代の今日では、特にアメリカの裁判所では外国を相手に訴訟が、けっこう行われています。私たちは日本でその先鞭を切ろうというのです。 新しい時代を切り開く裁判です。頑張りましょう。 |
||
1万人訴訟に向けた地域の取り組 | ||
<昭島> 原告600名を達成し、年内800名の原告めざし原告になった住民の皆さんに協力を呼びかけ奮闘しています。 <入間・飯能> 埼玉土建、教組、高裁組、自治労連、県職労への要請に続き、土建各支部や市職労に要請。 <瑞穂・羽村> 12月12日には、世話人会、1月に各地の説明会を予定し、1月28日の瑞穂準備会の結成を準備中です。 <日野> 西平山自治会や、東平山武蔵台団地自治会に協力を要請、東平山団地自治会で説明会を準備中です。 <八王子> 「久保山町自治会等連絡会」で積極的に地域会員に働きかけることを申し合わせるなど、500名の原告をめざし、引き続き、自治会・町会での取り組みを進めています。 <福生> 原告みんなが声を掛け合い、各地の説明会を準備中である。 |
||
小松の新訴訟にメッセージ | ||
12月6日、石川県小松市の新訴訟団が、短期間に1000人の原告住民を集めて結成されました。新横田基地公害訴訟団と力を合わせて、新しい裁判にむけて、力強い一歩を踏み出しました。 「小松・横田・沖縄と連帯して、安全な生活と静かな環境を守るために頑張りましょう」とのメッセージを訴訟団準備会の名前で送付しました。 |
||
あなたの自宅、職場、地域にポスターを | ||
事務局では、住民のみなさんに原告参加を呼びかけるポスターを作成しました。(左図) 地域に1万人訴訟を知らせる「待ちに待った」宣伝物です。 皆さんの自宅や、職場、町会の掲示板などの積極的に張り出しましょう。 ポスターは、各地域の世話人さん、もしくは、事務局までご連絡いただければ無料で必要数をお送りいたします。 |
||
↑UP | ←BACK NEXT→ |