新横田基地公害訴訟団ニュース

第7号  (1996年 3月20日)
いよいよ4月10日に提訴   5000人の原告を集め、裁判手続きを進めます
訴訟団のみなさん、いよいよ4月10日に東京地裁八王子支部に提訴します。
原告の皆さんお集まりください!

日時: 4月10日(水) 午前9時集会
場所: 八王子地裁隣明神児童公園

9時半・・・提訴
10時半・・・記者会見
午後・・・自治体へ挨拶

この訴訟は、「静かな夜」と「住み良い環境」を求め

@夜9時から朝7時までの飛行差止めを求める。
Aアメリカ政府に飛行差止めを求める。
B米軍機の違法な飛行が続く間、損害賠償を請求する。

を内容とする新しいマンモス裁判です。
被害地域の自治体の長の期待やマスコミも注目し、被害地域住民の関心も非常に高く、いまこそ原告団を大きくする好機です。
4月10日の提訴に、日本裁判史上最大の原告団とすることこそ、国やアメリカをして誠意を持って被害を軽減させ、私たちの願いを実現する大きな力となります。
各地域で原告を増やし、3000人の原告団を4000人から5000人へ拡げていきましょう。


 
新横田基地公害訴訟団結成される  「すべての被害住民が手をとり合って」 
2月11日(日)はじめて、全地域から被害住民が一堂に会し、新横田基地公害訴訟団が結成されました。
この日、新しく訴訟に参加する八王子市からはマイクロバス2台に分乗した人々が、事前に横田基地を視察、基地の果たす役割の説明を受けて会場へ。
福生市民会館小ホールは満席で、開館前から熱気があふれ、新聞テレビなど23社から取材(米軍のニュース社からも)がありました。
まず、18年に及ぶ前回の訴訟を紹介したビデオ上映の後、準備会から結成に至るまでの経過報告、新訴訟の展望、各界からの期待の声、そして基地問題で注目される沖縄からもかけつけていただき発言がありました。
周辺自治体の首長他からのメッセージの紹介(全文は2月12日号に掲載)、友情出演のうた、演奏をおりまぜ、被害地域住民の各地からの発言にいよいよ参加者の心がひとつになっていきました。
団規約、役員が承認され、弁護団の紹介、最後に「横田基地の爆音被害をなくすためのアピール」が読み上げられ、ここに新横田基地公害訴訟団が結成されました。


外務省・米大使館・防衛施設庁に要請    
訴訟団・弁護団25人が参加     (角谷 記)
3月15日午後2時から、外務省、3時半からアメリカ大使館、4時45分から防衛施設庁に要請を行いました。
あいにくの雨の中、各地域から訴訟団20名と弁護団五名が参加、別掲の要請を行い、直接住民の「声」を伝えてきました。
それぞれの回答の概要を紹介します。

<外務省>
「日米安保の効果的運営のため、住民の皆さんにも十分配慮している」

<米大使館>
「横田基地は日米安保を支持するために存在している」
「米軍機の飛行は住民の被害が少なくなるようにしている筈だ」
「要請は在日米軍に伝え3月27日には回答できるようにする」

<防衛施設庁>
「基地の安定的使用を行えるように自治体の長と話し合ってきている」
「損害賠償は新しい裁判の判断が出ないと出せない」
「告示後の防音工事予算を(85W以上で昭和55年から58年のみの転入者)設置した」

私たちの被害軽減のために誠意をつくすより、日米安保条約に基づく米軍の行動を優先するという姿勢が目立ちました。
防衛施設庁では、被害の賠償金の支払いを求めるなら、新しく裁判に訴えよとの態度でした。
私たちは、安保条約や基地の存否を主張しているのではなく、「静かな眠れる夜」と「住み良い生活環境」を求めているのです。米軍といえども日本の法律や国民生活に配慮するのは当たり前のことではないかという点を強く訴えてきました。

要請事項
1. 午後9時から翌朝7時までの一切の飛行及び地上での活動(エンジンテスト等を含む)を規制すること。
2. 横田基地及び基地周辺での艦載機による飛行訓練を行わないこと。
3. 横田基地及び基地周辺での曲芸飛行を行わないこと。
4. 正月三が日及び祝祭日、休日、体育祭(運動会)や入学試験日等に飛行(通常の訓練飛行を含む)を行わないこと。
5. 国、住民、周辺自治体、米軍の関係者による協議機関を設置し継続的に防音工事の完全実施をはじめとする騒音対策、飛行活動の縮減等による環境基準を達成するために対策を行うこと。
6. 騒音の解消するまで国及び米軍は被害住民に損害賠償を支払うこと。
結成総会に参加して
■集会での皆さんの発言は、騒音のひどさと「墜落するのでは」という恐ろしさに満ちていました。
この訴訟に早く勝って子供たちと安心して暮らせるよう切に思いました。
閉会では、マスコミに対しても公明正大に取上げるように訴えよかったと思いました。
(八王子市  H.Sさん)

■結成総会は大変熱気がありました。
周辺自治体長から思いもよらず沢山の激励が寄せられ関心の大きさが感じられました。
以前から横田訴訟のことは知っていましたが、今回一万人訴訟の呼びかけを受け参加できることを嬉しく思っています。
(瑞穂町  岡口 明さん)


250名の弁護団めざし 新横田基地訴訟弁護団を結成
新しいマンモス訴訟団をつくるために多くの弁護士が私たちの新訴訟団とともに精力的・献身的に取り組んでこられました。
3月18日夜、東京弁護士会館で正式に「弁護団」が結成されました。

弁護団長 榎本 信行
副団長 四位 直毅
関島 保雄
事務局長 吉田 栄士
事務局 関島 保雄
吉田 栄士
中杉 喜代司
岸本 努
土橋 実
森田 太三
奥田 克彦
松浦 信平
(敬称略)
(副団長は後一名予定しております)

今後とも裁判勝利のためご尽力をお願い致します。
新訴訟団役員
▼代表幹事
福井 弥助 (福生)
大野 芳一 (昭島)
山口 義郎 (瑞穂・羽村)

※後日、八王子、入間・飯能地域から一名ずつ選出。
▼会計
堀 美保子 (昭島)
▼会計幹事
※後日八王子・福生地域より一名ずつ選出。
▼幹事
吉岡 正美 (昭島)
筆吉 俊雄 (昭島)
赤松 正一 (昭島)
遠山 陽一 (福生)
片桐 善衛 (福生)
小俣 義雄 (福生)
新堰 義昭 (羽村)
岡口 明 (瑞穂)
勇元 功 (瑞穂)
良岡 理一郎 (八王子)
小板橋 稔市長 (八王子)
金子 康彦 (八王子)
佐々木 益茂 (八王子)
宮武 行夫 (入間)

※後日立川、武蔵村山、日野(2名)、飯能地域より選出。
▼事務局長
角谷 信行 (昭島)
▼事務局次長
矢口 隆 (福生)
松谷 正美 (瑞穂・羽村)

※八王子より後日選出。
▼事務局員
内田 高志
池田 吉人
後藤 葉子
遠山 陽一
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