新横田基地公害訴訟団ニュース

号外  (1996年 2月12日)
被害地域自治体市長がメッセージ
2月11日(日)午後1時半より福生市民会館小ホールにて、300名の参加で新横田基地公害訴訟団の結成総会が開催されました。
総会には、新横田基地公害訴訟に連帯する被害地域の自治体から連帯のメッセージが寄せられましたので、紹介します。
[昭島市]
新横田基地公害訴訟団結成総会の開催まことにおめでとうございます。
ご案内のとおり、昭島市を含む横田基地周辺市町は米軍航空機による騒音被害を長く被ってきました。
この被害に対しては、過去にも多くの住民から訴訟が提訴され、その解決を目指してきましたがいまだ解決には至っておりません。
昭島市としても、引き続き周辺市町とともに米軍横田基地をはじめ関係機関に対し、被害解消に向けて鋭意運動を続けて参りますが、同時に、本日結成される騒音公害訴訟が周辺市町の生活環境の改善に大きな力を発揮されるよう期待するものであります。
ここに、訴訟団の結成にご尽力賜りました皆さまに改めて深く敬意を表し、併せて本訴訟が所期の目的を達成されるようご祈念申し上げる次第であります。
平成8年2月11日
昭島市長  伊藤 よし彦
[日野市]
人権・国境を越えてすべての民族が、平和に共存できる世界観を実現させるために、その第一歩として地球上から軍事基地の必要性をなくすことから始まります。
横田基地のような戦略基地を許すことは、日本国民と歴史の恥辱にも相当すると思います。
日常を平和と安心で暮らせる市民生活の確保のために、新横田基地公害訴訟団の揚げるスローガンは、長年に亘り基地公害に悩まされ続けてきた周辺住民の願いであります。
住民も行政も平和と民主主義を拠りどころに、新横田基地公害訴訟の勝利のために団結しましょう。
出席にかえて連帯と激励の挨拶をおくります。
平成8年2月11日
日野市長  森田 貴美男
[入間市]
新横田基地公害訴訟団結成総会に際し、これまでお骨折りいただいた関係者の方々に敬意を表しますと共に、皆様方の活動によって、住民の生活破壊につながる航空機騒音が、解消に向けて進展することを御期待申し上げます。
平成8年2月11日
入間市長  木下 博
[瑞穂町]
新横田基地公害訴訟団結成総会を祝し、今後のご活躍を期待します。
基地周辺住民は、航空機騒音のない静かな生活を願っております。
平成8年2月11日
瑞穂町長  関谷 久
[飯能市]
新横田基地公害訴訟団「結成総会」の開催誠におめでとうございます。
貴団の結成にご尽力されました皆様方に敬意を表しますとともに皆様の活動により快適な生活環境の改善がはかれますようご祈念申し上げます。
平成8年2月11日
飯能市長  小山 誠三
[羽村市]
結成総会のご盛会を、心からお喜び申し上げます。
平成8年2月11日
羽村市長  井上 篤太郎
[福生市]
本日ここに、新横田基地公害訴訟団結成総会が開催されますことに、敬意を表する次第であります。
昨年9月、沖縄県内の米軍兵による暴行事件をきっかけに高まった沖縄米軍基地の整理、統合、縮小、あるいは日米地位協定の見直しに関する問題は、連日テレビ、新聞等により報道されているところであります。
私といたしましては、こうしたことをふまえ、基地所在に伴う被害影響は、国民全体が等しく負担すべきものであり、これ以上横田基地の整備拡充は、断固反対でありますことから、議会ともども、関係各機関に対し、横田基地において整備拡充が実施されないよう、要請をいたしたところでございます。
航空機騒音につきましては、市といたしましても、議会及び行政として解決を図るべく以前から、市街地上空での飛行訓練中止、あるいは、正月三箇日や、日曜、祝日の飛行停止について、国ならびに基地に対しまして要請をいたしておるところであります。
今後も引き続き、基地が所在することによる様々な被害の軽減について粘り強く要請していく所存であります。
この度、結成総会に御招きいただきましたが、公務がございまして、大変恐縮に存じますが書面にて結成総会に際しましてのご挨拶といたします。
平成8年2月11日
福生市長  石川 彌太郎


結成総会への連帯メッセージ
〜静かな眠れる夜を取りもどすためにともに力を合わせがんばりましょう〜
[厚木基地爆音差止訴訟弁護団]
新横田基地公害訴訟団結成おめでとうございます。
多数の原告の皆さんが結集し、アメリカを巻き込む訴訟を提訴しようと活き活きとした活動をされていることは、すばらしいと思います。
厚木基地関係では、一時訴訟が高裁で全面敗訴、最高裁での差し戻しを経て、差し戻し控訴審判決が、昨年12月25日に出ましたが、爆音はあいかわらず続いています。
厚木基地から飛び立った戦闘機が、各地で低空飛行を行い被害を与えているという問題もあります。
アメリカ本土でも行われいていない訓練が、なぜ日本では行われるのか、何十年も耐え難い爆音のもとに住民をおくことが許されるのかが、真剣に問われなければならないと考えています。
沖縄の被害が放置され続けてきたことも同じ問題です。
皆さんが、住民の理論に立ち、鋭く問題に切り込み、被害をなくす運動が大きく前進するよう祈念申し上げます。
平成8年2月11日
厚木基地爆音差止等二次訴訟弁護団 事務局長  福田 譲
厚木基地爆音差止等一次訴訟弁護団 事務局長  野村 一造
[小松基地爆音訴訟原告団・弁護団]
新横田基地公害訴訟団結成おめでとうございます。皆さんが「1万人訴訟」を合言葉に多大なる苦労の末、本日の訴訟団結成に至った事について、あらためて深甚なる敬意を表する次第です。
既にご存知のように、小松においても昨年の1月25日、飛行差止を求める新たな闘いを、原告数1653名で金沢地方裁判所に提訴致しました。
提訴に至る新たな原告団を結成する過程で、様々な議論がおこなわれましたが、結局のところ、これまでの裁判所の判断では納得できないということでした。というのも、これまでの闘いでは、賠償勝訴という成果を得たものの、「静かで平和な空」を取り戻すという本来の目的が実現しえなかったからです。
折しも、沖縄における米兵の少女暴行事件をきっかけとして、在日米軍基地の必要性が議論されるようになってきています。しかしながら、基地が抱える本質的問題は、横田や嘉手納という米軍基地であろうと、小松のような自衛隊基地であろうと、なんら変わりありません。何故なら、軍事と市民生活は元来相容れない存在だからです。
皆さんや我々が求めているのは、人間としてきわめて当たり前で、ささやかな要求でしかない「静かで平和な空」を回復して欲しいということです。たったこれだけの要求を実現するだけでも、これまで20数の長きにわたる闘いが継続され、且つこれからも必要とされております。
しかし、我々は、決して初心を捨て去ることは出来ません。我々一人一人の力は小さくとも、10人、100人、1000人と多くの仲間が集まれば大きな力となり、やがては権力を動かしうるものであることは、過去の歴史が明白にするところであり、我々の闘いもそうしたものだからです。我々は、これからも皆さんと連帯して、粘り強く、且つしぶとく闘っていくことを誓って、本日の集会へのメッセージに代えさせていただきます。
平成8年2月11日
小松基地爆音訴訟原告団・弁護団  一同
[都立大学教職員組合]
新横田基地公害訴訟団の三つの要求を全面的に支持し、連帯の挨拶を送ります。
平成8年2月11日
東京都立大学・短期大学教職員組合
[公害弁連]
新横田基地公害訴訟団に結成総会にあたり、公害弁連として連帯の挨拶を送ります。
米軍機の運行を違法とし、国に対して損害賠償を認めさせた3次にわたる確定判決の結果の上に立って、「静かな夜を返せ」という住民の皆さんの切実な願いを結集して米軍機の夜間、早朝飛行の差し止めと損害賠償を求めてさらに一層大きな原告団を組織してたたかいに立ち上がられた皆さんの勇気と決意に深く敬意を表します。
私たちも皆さんといっしょに飛行差し止めの実現をめざして闘い抜くことをお誓いして、連帯のメッセージといたします。
平成8年2月11日
全国公害弁護団連絡会議 幹事長  中島 晃
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