新横田基地公害訴訟団ニュース

第47号  (2003年1月9日)
被害者救済制度の確立を
代表幹事  大野 芳一
新年明けましておめでとうございます。
運動の節目となった昨年、対米訴訟最高裁判決、国相手の一審判決などがあいつぎましたが、「静かな生活環境」の実現をめざす私たちの要求とは程遠く、心あらたにたたかうため、控訴を決意する年となりました。
世の中では米・英などによるイラクに対する武力攻撃問題、北朝鮮の核開発問題、そして、日本のイージス艦派遣問題と有事法制化の動きなど国内外を問わず、軍事優先、力による解決を図ろうとする考え方が強まっており、訴訟問題を取り巻く環境は厳しさを増しつつあります。
しかし、平和で平穏に生活したいと望んでやまない人々の気持ちは何ものにも代え難く強いものです。沖縄・普天間基地では周辺住民が昨年10月、ついに騒音訴訟を提訴し、また、お隣の国、韓国では「梅香里米軍射爆場」での騒音訴訟勝利判決以来、次々と駐韓米軍基地で騒音訴訟が提訴され成果を生んでいるのもそのあらわれです。
いまや被害救済を求める声は日韓両国において国・アメリカに対し大きなうねりとなって押し寄せているわけです。
私たちは高裁での被害救済に向けて「夜間・早朝の飛行規制」「全被害住民への補償制度の確立」「問題解決のための協議期間の設置」を多角的な運動の柱として取り組んでまいります。
一人ひとりが声に出し、行動に立ち上がることで「明日が約束される」のだと思います。皆さん、勝利の日に向かって一致団結し、意気高く元気良く頑張りましょう。
最後になりましたが、たたかいのあらたな幕開けにあたり、ご支援くださる方々に御礼申し上げ、引き続きのご協力をお願い申し上げます。


力強く進もう
弁護団長  榎本 信行
明けましておめでとうございます。
昨年は、アメリカ相手の訴訟について最高裁の判決があり、国相手の訴訟に八王子支部判決がありました。
今年は東京高裁での控訴審の審理が本格化します。私たちは一定の成果は挙げましたが、以前に比べて住民に冷たい裁判所の対応を変えていかなければなりません。
一昨年の9月11日の同時多発テロ以来、横田基地は緊張の度を加え、滑走路の改修が終わってからの騒音もひどくなっているとのことです。
ブッシュ大統領の好戦的な世界戦略のため、国際的な緊張が続いています。米軍基地の存在は、むしろ日本を一層不安に陥れていると思います。
また今年は、東京都知事選挙があります。誰に投票するかは訴訟団で決めることではありませんが、横田基地の軍民共用の政策だけは、やらないという知事が好ましいことは間違いありません。
昨年、私たちは福井弥助代表幹事を病で失いましたが、この悲しみと寂しさを乗り越えて、今年はまた歩みを力強くすすめましょう。


周辺自治体首長から新年のメッセージ
<昭島市>

新年明けましておめでとうございます。
航空機騒音のない「静かな夜を」との願いのもと、日夜ご活躍されている貴団に対しまして、深く敬意を表する次第であります。
昨年は、初期の目的達成に向け、東京高等裁判所に控訴されたとの事でありますが、貴団の皆様のご努力が実を結びますよう切に願っております。
本市といたしましても、引き続き市民の皆様の安全と生活環境を守る立場から、東京都や周辺市町とも連携をより密にして、騒音被害解消に向け、最善の努力をしてまいる所存であります。
年頭にあたり、団員の皆様のご健勝とますますのご活躍をご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
昭島市長  北川 穣一
<立川市>

新年明けましておめでとうございます。
航空機騒音のない静かな夜と住みよい生活環境の実現を目指した皆様方のご活躍に対しまして、深く敬意を表します。騒音等の被害救済に関する訴訟は、基地周辺住民の方々の騒音被害解消に対する願いのあらわれだと理解しております。
本市といたしましても、引き続き市民の安全と生活環境を守る立場から、東京都や周辺市町と連携を密にして、基地問題の解決に向けて、粘り強く取り組んでまいる所存であります。
年頭にあたり、団員の皆様のご健勝とますますのご活躍をご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
立川市長  青木 久
<羽村市>

新年あけましておめでとうございます。
横田基地周辺地域の「静かな夜を」の願い実現のため、日夜ご尽力を続けられている皆様のご活躍に心から敬意を表します。
羽村市では、市民の安全と生活環境を守る立場から、従来より「横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会」を通じて国及び在日米軍に対し、航空機騒音の解消、空母艦載機による飛行訓練の全面的中止などの基地対策に関する要請を行い、基地周辺の生活環境の改善に努めております。本年につきましても、引き続き関係機関との連携を密にし、基地に起因する諸問題の解決に向けて、最善の努力を重ねてまいる所存です。
新しい局面を迎え、訴訟団の皆様におかれましては、本年もますます御健勝にてご活躍されます事をご祈念いたしまして、念頭の挨拶とさせていただきます。  
羽村市長  並木 心
<日野市>

新年明けましておめでとうございます。
日野市は戦争を決して許さず、平和が市民生活の基本であるという日本国憲法の理念のもと、核兵器廃絶・平和都市宣言を行い、世界の恒久平和を祈ってきました。
世界の先行きに不安を感じさせる事態が起きていますが、すべての人々が不安や新しい脅威から解放され、安心して暮らせる平和な世界が築かれることは、人類共通の願いです。夢と希望に満ちた住みよい生活を守るために、新横田基地公害訴訟団のみなさんの「静かな夜を」求める切実な願いが実現されますよう祈念いたします。
新訴訟のご活躍に期待し新年のメッセージといたします。
日野市長  馬場 弘融
<福生市>

新しい年の門出にあたり、横田基地の航空機等による騒音被害を軽減し、周辺住民に「静かな夜を」取り戻すために、長年に亘り日夜努力を続けておられる新横田基地公害訴訟団の皆様に敬意を表します。
昨年5月に一審判決、控訴という大きな動きがありました。市としても、引き続き裁判の推移を見守ってまいりたいと考えております。
当市は従来より、市民の安全と生活環境を守る立場から、艦載機による夜間離着陸訓練の停止、正月3が日や受験シーズンの飛行停止、夜間・早朝の飛行の自粛等、国や基地へ要請をしているところでございますが、今後も「東京都と周辺市町連絡協議会」とも連携を取りながら、粘り強く要望を続けてまいります。
皆様のご健勝とご活躍をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
福生市長  野澤 久人
<瑞穂町>

新年明けまして、おめでとうございます。
「静かな夜を勝ち取るまで」を旗印に快適な生活環境の実現に尽力されている貴訴訟団に心から敬意を表します。瑞穂町では、従来から東京都や周辺市と連携をとり、艦載機飛行訓練の中止、常駐機やヘリコプターの市街地上空での訓練の中止、基地運用に関しての安全確保の徹底などを米軍や防衛施設庁をはじめとした関係機関に訴えているところであります。さて、昨年の横田基地では、7月に滑走路改修工事が終了し、航空機騒音は従来どおりとなってしまいました。また、5月には突然のジャイアントボイスによる訓練実施、8月の友好祭では危険な飛行が行われました。
当町では、本年も引き続き関係機関に対して粘り強く生活環境の改善を働きかけていく所存であります。本年におきましても、皆様の益々のご健勝を祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
瑞穂町長  石塚 幸右衛門
<武蔵村山市>

新年のご祝辞を謹んで申し上げます。 新横田基地公害訴訟団の皆々様におかれましては、輝かしい新春をお健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
皆様方におかれましては、日頃より生活環境の向上に向け、ご努力なされておりますが、その活動が横田基地周辺5市1町の地域住民の皆様にとりましては、最大の関心事の一つであり、また、大変心強く感じている所でもあります。
地域住民の皆様の願いであります「安心して眠れる静かな夜」を取り戻すため、今後もその活動が明るい方向に進展いたしますよう祈念いたしますとともに、東京都並びに基地周辺市町と連携し、諸問題の解決に向け、最善の努力を続けてまいる所存であります。
結びになりますが、貴団体の皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして、年頭のごあいさつといたします。
武蔵村山市長  荒井 三男
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