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号外 (1997年 2月20日) | |
本日の裁判について | |
弁護団事務局長 吉田 栄士 | |
いよいよ歴史的な裁判が始まります。今回の訴訟は国とアメリカを相手としたものです。しかし、アメリカは応訴することを拒否しており、まだ裁判所から正式に訴状の送達がされていませんので、本日の裁判は国に対する第1回の裁判ということになります。裁判所はアメリカに対する裁判をどうするのかについてまだ結論を出しておりません。今後裁判所にはアメリカに対してきちんと訴状を送達させること、アメリカには正々堂々と裁判に出廷して持論を述べることを求めていきます。 今日の裁判は2時間です。訴訟手続きについてのやりとりに30分ほど要しますが、原告の意見陳述に1時間30分いただきました。国は意見陳述は行いません。 原告側の陳述者は16人です。この人数も大変多いものです。これだけに人が意見陳述すると言うことが、この裁判のスケールの大きさを表しています。 意見陳述の内容ですが、まず、総論を榎本弁護団長が陳述します。次に中杉弁護団前事務局長が前の横田訴訟と今回の横田訴訟との関係について陳述します。ついで訴訟団の意見陳述です。これが今回の意見陳述の中心になります。各地域の代表のかたが被害を訴えます。まず、訴訟団代表幹事の山口義郎さんが、訴訟団と瑞穂を代表して陳述します。以下、八王子は渡辺てつよさん、福生は矢口隆さん、日野は清水登志子さん、昭島は池田浩美さん、飯能は菅間徹さんがそれぞれ被害を訴えます。本来であれば、すべての地域から出てもらいたいのですが、時間が限られていますので、6地域に代表してもらいました。 その次は、応援陳述です。公害裁判や、他の空港裁判の現状を話してもらいます。公害事件を担当している弁護士の団体(公害弁連)からは、白川弁護士、小松基地公害訴訟からは、川本弁護士、厚木基地訴訟からは、野村弁護士、嘉手納基地訴訟からは国府弁護士が、それぞれ応援意見陳述します。ついで、我々の請求内容、訴状の内容を陳述します。これも重要な論点に限定しました。差止め論を加藤弁護士、侵害論を一之瀬弁護士、被害論を加藤弁護士が陳述します。最後に弁護団事務局長の吉田がまとめの陳述をします。これで1時間30分です。盛りだくさんの内容ですが、大勢の力で成功させたいと思います。 |
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2月14日 2781人が第2次提訴、総計5921人の原告団に! | |
裁判終了後、隣の明神町公園で報告集会を行います。昼食終了後1時から八王子労政会館で記者会見をします。 次回、第2回口頭弁論は5月29日 午前10時からです。 |
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